パイロット

パイロットは、旅客や貨物を乗せた航空機を操縦するための高度な訓練を受けた専門家といえます。

パイロットの多くは旅客や貨物の輸送に携わっていますが、この他、航空機を利用した写真撮影や広告宣伝などの仕事に従事している人もいます。

大型の航空機は、技術革新により登場した「ハイテク機」が主流となりつつあります。この「ハイテク機」を飛行させるには、2人のパイロットが必要です。定期便を運航している定期航空会社の場合は、機長(キャプテン)と副操縦士(コー・パイロット)と呼ばれる2人のパイロットが乗務しています。

定期航空会社が使用している従来型の大型ジェット旅客機には、この他に計器類の点検を担当する航空機関士(フライトエンジニア)がいて、コックピット(操縦室)内に3名の乗員を必要とするいわゆるスリーマンコックピットが主流でした。
しかし、ハイテク機では、これまで操縦室内に無数に並んでいた計器類やスイッチ類を操縦席のコンピュータ画面に写し出す方式を採用し、状況判断を支援するシステムなどの情報やチェックリストを全て同一画面の切り替えで簡単に表示できるようになりました。

また、たとえ故障が起きても、何重ものバックアップシステムが組み込まれていて自動的に働くというような安全設計が施され、バイロットの負担を軽くし、2名で十分に操縦できるようになりました。 この技術革新は、パイロットにとっては大きなメリットですが、コンピュータを使いこなすための新しい知識、全体を素早く判断するマネジメント能力がさらに要求されることになりました。

機長は、航空機の操縦など、飛行についての全責任を負い、また他の乗務員の指揮監督を行います。副操縦士は、操縦や地上の航空管制官との通信、飛行計器類の監視などについて機長を補佐します。さらに、機長に不測の事態が生じた場合、直ちにその職務を継承します。

出発前にパイロットは、ディスパッチャー運航管理者と飛行プランを慎重に検討し、立案します。ディスバッチャーが収集した航路の気象データなどを考慮に人れ、安全で経済的に飛行できる航空路を選択し、飛行高度、飛行速度、搭載する燃料の量などを決定するわけです。

打ち合わせの後機内に入ると、機長と副操縦士はエンジン、操縦装置、計器などが正確に作動するかどうかを点検します。 飛行機の操縦の中では、特に離陸と着陸がむずかしく、その場合は機長と副操縦士の協力がとりわけ必要とされます。

例えば離陸するとき、副操縦士は、スピードメーターの数字を読み上げ、前方を注視している機長はその数字から飛行機を離陸させるタイミングを判断して、操縦桿を引くなど、両者の連携プレーが行われます。
離陸して自動操縦装置に切り換え、巡航状態に入った後も、パイロットにはさまざまな仕事があります。飛行経過の地上管制所への通知、管制通信のモニター、計器の監視、前方注視などです。雷雲や乱気流が発生したときは迂回して避けるなど、天候の変化や緊急事態に対して安全で適切な対策がいつでもとれるよう、万全の備えをしていなくてはならないのです。

また、旅客機の機長は、数百名の乗客の生命を預かる責任者であり、飛行中に急病人が出た場合の処置や、ハイジャックなど不測の事態が発生したときには沈着冷静に決断をする必要があるため、技術や知識だけでない全人的資質が求められるのです。

飛行機を着陸させた後は、パイロットは各社所定の飛行日誌を記入し、 また到着地の整備担当者に航空機の状態を報告、またディスパッチャーには飛んで来た航路の気象状態を後続の便のために伝達します。 写真撮影などの産業航空事業を営む会社などに雇用されているパイロットのほとんどは、小型飛行機の操縦に従事しています。

大型の航空機と異なり、他の乗務員の補助を受けずにたいていはひとりで操縦し、また飛行プランの作成、飛行機の簡単な保守などもパイロットが自分で行うことが多くなります。

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